遺産相続に関するよくある質問

Q36:配偶者短期居住権によって、配偶者はどのように居住権が保護されますか。


回答:

 配偶者が相続開始時に被相続人所有の建物に無償で居住していた場合は、遺産分割によりその建物の帰属が確定するまでの間又は相続開始の時から6か月を経過する日のいずれか遅い日までの間、引き続き無償でその建物を使用することができます(民法1037条1項1号)。また、居住建物の所有権を取得した者(遺産分割による場合を除く)は、いつでも前記の場合の配偶者に対して、配偶者短期居住権の消滅の申し入れをすることができますが(民法1037条3項)、その申入れの日から6ヶ月を経過する日まで、前記の場合の配偶者は、引き続き無償でその建物を使用することができます(民法1037条1項2号)。